フュッセン/狂王ルートヴィヒ2世の城
2016年4月、フュッセンを訪れました。
フュッセンはロマンチック街道終着の街で、シンデレラ城のモデルと言われているノイシュバンシュタイン城があります。ノイシュバンシュタイン城には一度行ってみたかったのですが公共交通では行きにくそうだったので、英語のバスツアーに参加しました。
こちらがそのノイシュバンシュタイン城。ノイシュバン(Neuschwan)は「新雪」という意味で、その名の通り白いお城です。
バスがお城がある丘の麓にとめられて、お城を目指して各自でてくてく登っていきました。お城には馬車に乗って行くこともできるようでした。
霧がかっていて少しミステリアスな雰囲気でした。
外観は割と落ち着いていますが、お城の内部はメルヘンチックで洞窟のような場所もあって、少しカオスで面白かったです。
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ノイシュバンシュタイン城は、バイエルン国王ルートヴィヒ2世によって建てられました。
ルートヴィヒ2世は狂王の異名を持ち、現実的な政治よりも芸術を愛したメルヘン気質かつ破滅的な王様だったようです。ワーグナーに傾倒し、最期は謎の死を遂げたことも有名です。
ストーリー性のある人生が多くの人を惹きつけたようで、有名な映画監督ルキノ・ヴィスコンティが「ルートヴィヒ」という映画を撮っています。
繊細な性格で政治をするのは辛かっただろうなと同情しますが、かと言ってお城やワーグナーに散財するのはちょっと、、当時のバイエルン市民がかわいそうだなとも思います。
こんな感じで、ルートヴィヒ2世がどのような人物であったかを頭に入れておくと、お城を訪れた時により感じるものがあると思います。
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また、このバスツアーではリンダーホーフ城とオーバーアマガウにも立ち寄りました。
リンダーホーフ城もルートヴィヒ2世が建設したお城の1つです。3つ建てたお城の中で完成したのはこれだけだそう。
オーバーアマガウは、10年に1度村人が総出でキリストの受難劇を行う村として有名です。家の壁にフレスコ画が描かれていて、観光スポットになっています。
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このバスツアーではフュッセンの街の方には行かなかったのですが、そちらも街並みが可愛らしいみたいです。
ノイシュバンシュタイン城のお城があるあたりは霧がかかっていて、ちょっとミステリアスというか神秘的な雰囲気があったのですが、ルートヴィヒ2世はこの雰囲気が好きだったんだろうなぁと思います。
少しカオスなお城の内部も彼の心の中を映し出しているようで少し物悲しさを感じましたが、そういった部分がまた人を惹き付けているのかもしれません。